墓じまいをする時に知っておきたい『分骨』

こんにちは、近年、長年育った故郷を出て都会で生活する方が増え、墓じまいをした後のご遺骨の埋葬方法も多様化してきました。そこで知っておきたい『分骨』という方法があります。読んで字の如く、お骨を分ける事を言います。近年では『分骨』を利用する人が増えてきてる傾向にあります。様々な状況から分骨が必要になるかもしれないと当てはまる方のために、今日は分骨の仕組みや手続きの仕方などを簡単にお話ししていきます。

お墓を建てる・引越し・跡継ぎ・墓じまい・霊園・寺院探し

目次

  • 分骨って、そもそも何?
  • 分骨を希望する理由って何?
  • 分骨の手続きって必要なの?
  • 分骨の注意点
  • まとめ

2016年2月29日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年10月18日に改めて公開しています。

分骨って、そもそも何?

分骨とは、一般的には遺骨の一部を分けて、別のお墓に埋葬・納骨することをいいます。大きな枠組みで言えば、一部分を海に撒く『散骨』や手元に置いて供養するという『手元供養』なども分骨のうちに入りますが、一般的には2つ以上の場所に納骨することを言います。

分骨を希望する理由って何?

分骨を希望される方にはだいたい3つ程大きな理由があげられます。
理由①ひとつ目は身内の遺骨を兄弟姉妹、家族などそれぞれのお墓に納骨したいという意向です。この場合は、亡くなられた方が生前に希望している場合もあります。
理由②ふたつ目には、埋葬したお墓の場所が引っ越しなどの理由で遠方であるため遺骨の一部をお参りしやすい近くのお墓に納骨したいという意向です。一般的にはこの2つ目の理由が一番多いのではないでしょうか?
理由③さらに三つ目は、遺骨の一部を宗派の本山におさめたいといった希望もあります。本山分骨を行うのは、信心深い信仰者や昔から地域で習慣としてある場合に多いようですが、希望するのであれば誰でも申し込むことができるようです。興味をお持ちの方は、お世話になっているお寺や宗派の本山へお問い合わせされることをオススメ致します。
分骨は故人の身が裂かれるとして嫌がられる方もいらっしゃいますが、お釈迦様や各宗派の師も各所々に分かれて埋葬されていますので、まったく問題はないと考えてもいいかと思われます。

分骨の手続きって必要なの?

分骨には、「火葬直後に行う分骨」「すでに埋葬している遺骨の分骨」と2通りの方法があります。火葬直後の分骨は、すでに埋葬してある遺骨の分骨よりも、比較的簡単に行うことができます。葬儀社の担当へ分骨を希望することをあらかじめ伝えておくと、スムーズにいきます。火葬場で最初からお骨を分ける場合には火葬証明書を2枚発行してもらいます。その後、それぞれのお寺や霊園等に納骨していくという流れになります。また、「すでに埋葬している遺骨の分骨」の場合は、はじめに現在の墓地の管理者に「分骨証明書」という証書を発行してもらう必要があります。お寺の場合はご住職に直接お問い合わせ下さい。 分骨証明書は申請することで必ず交付してもらうことができます。それから管理者確認のもと、お骨を取り出します。その際にお経をあげることもございますので、お寺にご相談される事をオススメ致します。さらに、作業はご自分でも出来る場合もございますが、なるべくであれば費用は掛かりますが石材店にご依頼するといいでしょう。その後、分骨先の墓地管理者に、元の墓地から発行された証明書を提出します。 事前に分骨が目的で埋葬することを伝えておくとより速やかに進めることが出来ます。分骨先の管理者に証明書を提出すれば、遺骨を埋葬することができますので、納骨日を決めて実行致します。

分骨の注意点

分骨を行う際には、いくつか注意しなければいけない点があります。 トラブルを防ぐためにも、よく確認しておくといいでしょう。分骨したいと思ったとき、自分の一存だけで行うことはできません。 実は遺骨には、所有者が決められていて、その所有者の承認がなければ分骨を行うことができません。ここでいう遺骨の所有者とは「祭祀を主催する生存者」であり、墓地の管理者としてその名前が提出されています。お寺であればご住職に、霊園であれば管理者にお問い合わせ下さい。また分骨は故人の遺骨の取り扱いに関わることですので慎重に進める必要があります。必ずご親族から承認を得たうえで執り行う事をオススメ致します。中には、分骨をすることで「霊魂が分裂して成仏できなくなる」という意見を持つ方もいるようですが、先に述べました様に、遺骨の一部を本山に納骨されたり、お釈迦様や各宗派の師も分骨されて、実際に埋葬されていますので、宗教的に考えても問題はございません。本山へ分骨する場合、そのほとんどが合祀(ごうし)と呼ばれる方法になります。合祀とは、多くの方の遺骨を一か所にまとめて納める形で供養する方法で、納骨後は遺骨を個別に取り出すことができなくなりますので注意が必要です。

まとめ

分骨は現代の社会に合った埋葬の1つの手段ですが、分骨を実施される際は、慎重に進めることが大事です。また、一時の感情に流されず、次の世代の事も考えて執り行うのが良いでしょう。埋葬されたお骨を分けると言うことに関しては親・兄弟等・親族によっては様々な意見や感情をお持ちの方がいらっしゃいますので、物理的な手法の問題よりも、こうした感情的な問題が発生しないように十分に納得のいく話合いをされることがなによりも大切ではないかと考えます。

お墓を持たずに供養を検討している方へ
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泉原克哉

泉原克哉

アドバイザー部 大井川店店長株式会社牧之原石材
九州は福岡出身の1975年生まれ。
アパレル業界・アミューズメント業界を経て、縁あって石材業に転身。
マキセキでは、アドバイザーとして、お客様の『想い』を込めたお墓づくりを心がけ親身で明るい対応に好評を頂き、少しずつファンも上昇中?!

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