多摩聖地霊園はアクセス良好？区画・樹木葬の選び方・費用目安も解説

「承継者がいない」「公共交通だけで行けるか不安」「改葬の進め方がわからない」。多摩聖地霊園を検討する場面でよくある悩みは、手順と比較軸を整えると解決に近づきます。

この記事では、納骨予定人数と移動手段から形式を絞る考え方、費用の目安の見方、申込から納骨までのスケジュール、そして樹木葬・一般墓の違いをやさしく解説します。口コミの実例も交えて、後悔しない選び方を紹介します。

要点まとめ｜多摩聖地霊園は誰に向く？選び方の核心

アクセスの良さと区画の多様性、明確な料金表示が強みで、承継や移動手段に不安がある家族に適します。

多摩聖地霊園は東京都西多摩郡日の出町にある民営の公園墓地で、一般墓・樹木葬・永代供養墓を用意しています。公式情報では一般区画の永代使用料が0.55～4.00㎡など複数の面積帯で提示され、管理費も年額で明示されています。

2024年11月に新区画「ひのでの杜」や樹木葬「桜寿」「天樹」などの価格が更新され、選択肢が拡充されました。

区画は車で近くまで入れる動線が確保され、管理棟・法要室・駐車場・水場など基本設備がそろいます。宗旨・宗派は不問ですが、霊園内での他寺僧侶による仏事には制限があるため、法要の手配方法は事前に確認すると安心です。

失敗を避ける三原則（承継・予算・移動手段）

1. 承継：将来の納骨予定人数と後継有無を先に決め、樹木葬（永代供養）か一般墓（家系墓）かを絞り込みます。
2. 予算：永代使用料＋管理費＋石材費（外柵・彫刻・基礎等）を合算し、初期費と維持費の両方で比較します。価格は面積や向きで差が出ます（公式サイト数値）。
3. 移動手段：最寄り駅からのバス／車いす動線／駐車場の混雑時間を見学時に確認します。

向いている人／向いていない人

• 向いている人：車利用が中心の家族、承継負担を抑えたい人（樹木葬・永代供養付家族墓）
• 向いていない人：公共交通のみでの短時間アクセスを最優先する人、菩提寺主導の園内法要を前提とする人（運用制限あり）

見学前に決める条件（人数・納骨予定・宗教要件）

• 納骨予定人数（2名・家族複数名など）と骨壺か粉骨か
• 宗教儀礼の要件（読経依頼・法要回数）
• 予算上限（初期費／年間）と支払方法（前納可否）

料金の目安（公式）

項目	内容	目安	注意点
一般墓 永代使用料	1.10㎡（東向）非課税	400,000円～	向き・面積で変動
一般墓 管理費	年額（税込）	5,500円～	面積で変動（例：3.00㎡は6,270円）
施工総額例	1.10㎡	1,075,000円～	石種・加工で変動
樹木葬 天樹	1名（管理費なし）	100,000円	収蔵方法に規定あり
樹木葬 桜寿	2名～（管理費なし）	680,000円～	合祀or永遠タイプ選択
ひのでの杜	2人墓	918,000円～	50年前納管理費165,000円
永代供養付家族墓	陽向（ひなた）	980,000円～	管理費年2,200円（前納可）

（出典：多摩聖地霊園 公式サイトの価格表・区画情報、2024年11月掲載／2025年10月確認）

アクセスと園内設備｜行き方・駐車場・動線

最寄駅からバス＋徒歩、または圏央道「日の出IC」から車約9分が標準で、園内は車で区画近くまで進入できます。

電車・バス：JR五日市線「武蔵五日市駅」から「福生」行きバスで約5分、「多摩聖地霊園前（萱窪）」下車後に徒歩約7分です。バス時刻は季節で変わるため、法要時間に合わせて余裕をとると安心です（公式サイト、2024年11月掲載）。

車：圏央道「日の出IC」から約9分。中央道八王子JCT経由での来園が分かりやすく、駐車場を完備しています。彼岸・盆の午前中は混みやすいため、時間帯をずらすか、同乗台数をまとめると動線がスムーズです（公式サイト、2024年11月掲載）。

電車・バス・車のルートと混雑時間帯

• 電車＋バス：駅からの移動が短く、法要集合に合わせやすい。土日午前は駐車場が混むため、公共交通併用が有効です。
• 車：高齢者や荷物が多い場合に便利。帰路のIC手前で渋滞が生じやすい日があるため、終了時刻を少し前倒しにします。
• 混雑期のコツ：お彼岸・盆は来園ピークが9～11時に集中しがち。午後帯見学や早朝法要で分散します。

駐車場・送迎・バリアフリーの確認ポイント

• 駐車場は管理棟に近く、園内道路は車の進入可で区画近くまで移動可能。車いす利用は最寄り水場・ベンチ位置を確認。
• 送迎は家族車両が基本。人数が多い場合は乗り合わせを計画し、集合・解散場所を管理棟前に統一します。
• 雨天時は芝生や斜面の滑りに注意。滑り止め靴・雨具・タオルを携行し、段差を声かけで確認します。

管理棟・法要室・水場・トイレの設備一覧

• 管理棟：法要室・休憩所・給茶機を備え、受付で案内を受けられます。線香・生花の園内販売の有無は当日確認。
• 園内設備：水汲み場（手桶）・駐車場・季節の植栽。区画により通路幅や傾斜が異なるため、車いす・ベビーカーは実地確認が安心です。
• 運用：宗旨・宗派は不問ですが、園内での他寺僧侶の仏事は不可のため、読経は霊園側の案内に従います。

（出典：多摩聖地霊園 公式サイト「アクセス」「施設」情報、2024年11月掲載／2025年10月確認）

区画と埋葬形式｜一般墓・芝生墓所・樹木葬

承継有無と納骨人数で形式を先に絞り、面積・費用・運用規定を見学で確認すると失敗が減ります。

多摩聖地霊園は一般墓（芝生含む）と樹木葬、永代供養付の家族墓を用意しています。一般墓は1.10㎡など小さめ区画から選べ、樹木葬は「天樹」「桜寿」など複数タイプがあり、家族向けには「ひのでの杜」「陽向（ひなた）」などの区画もあります。

一般墓の選び方（面積・外柵・将来の納骨計画）

一般墓は「永代使用料（非課税）＋管理費＋石材工事費」の三層で検討します。1.10㎡のような小区画は初期費を抑えやすい反面、将来の納骨容量に限界が出やすいです。

外柵・カロートの仕様で収蔵数が変わるため、家族の納骨予定人数と粉骨の可否を先に決めると設計が固まります。価格と面積は連動し、向きで差が出ることもあります。

樹木葬の運用（永代供養・期限・銘板・合祀条件）

個別安置の有無や安置年限、最終的な合祀のタイミングを必ず確認します。たとえば「天樹」は1名10万円（管理費なし）で合祀供養の自然葬、「桜寿」は2名〜68万円（管理費なし）で、2人目納骨後おおむね13年で合祀する運用です。銘板の種類や彫刻費が別途となる場合があるため、総額見積に含めて比較します。

比較軸：維持管理・納骨容量・柔軟性

項目	内容	目安	注意点
維持管理	樹木葬は管理費0円も選べます	例：天樹・桜寿は年管理費なし	花立・清掃は運用に従います（供花種類の規定など）
納骨容量	一般墓は設計次第で複数収蔵	夫婦〜家族複数	粉骨の可否・収蔵数は事前確認が必要
柔軟性	碑のデザインや法要場所	一般墓は自由度高め	園内での他寺僧侶仏事は不可の運用（霊園案内に従う）
総額の読みやすさ	樹木葬は初期費のみの提示が多い	管理費なしが中心	銘板・彫刻・納骨手数料は別途になりやすい

（出典：公式サイト「価格表・区画・運用」、2024年11月公表／2025年10月確認）

費用と期間の目安｜料金内訳とスケジュール

総額は「永代使用料＋管理費＋石材費（＋彫刻・手数料）」の合計で決まり、申込から納骨は内容次第で数週間〜数か月です。

代表的な費用の目安は下表の通りです。一般墓は1.10㎡の総額例が約107.5万円〜、管理費は年5,500円〜。樹木葬は10万円〜68万円（ともに管理費なし）。家族向けの新区画「ひのでの杜」は2人墓で91.8万円〜（50年前納管理費16.5万円税込）、家族墓は142万円〜（同前納）が目安です。

費用内訳（永代使用料・管理料・石材費・手数料）

項目	内容	目安	注意点
永代使用料	区画の土地使用権（非課税）	一般墓1.10㎡で40万円〜	面積・向きで差。返還規定も確認
管理費	清掃・維持管理の年額	一般墓 年5,500円〜	「ひのでの杜」は50年前納16.5万円（税込）
石材費	外柵・本体・カロート・基礎	総額例107.5万円〜（1.10㎡）	石種・加工・彫刻で増減
樹木葬	天樹／桜寿など	10万円〜／68万円〜	管理費なし。銘板・納骨手数料は別途
家族墓	陽向（ひなた）	98万円〜 管理費年2,200円	前納可。収蔵人数や粉骨運用を確認

（公式価格表、2024年11月公表。確認時期：2025年10月）

増えやすい追加費用（彫刻・基礎・付帯工事等）

• 戒名・家名彫刻や銘板作成費
• 花立・線香台など付属品の追加
• 基礎打ち・外柵調整などの工事
• 納骨立会い・事務手数料（樹木葬も対象）

樹木葬は「管理費不要」で見通しやすい半面、銘板費用や2人目以降の納骨手数料を見落としやすいため、見積書に「含む／含まない」を明記してもらい比較します。

申し込みから納骨までの期間目安と繁忙期

樹木葬や既設区画への納骨は、書類整備が整えば短期で対応できる場合があります。新規に一般墓を建立する場合は、設計・石材加工・工事・検査を経るため、数週間〜数か月の想定が安全です。

お盆・彼岸前や年末は石材店・霊園とも繁忙で、工期が延びる傾向があるため、希望納骨日の1〜2か月前から逆算して見学・申込を進めます。

手続きと準備｜申込・改葬・法要手配

申し込みは「書類→見学→見積→申込」の順で進め、改葬は許可証と受入証明を揃え、法要は人数と動線から決めます。

多摩聖地霊園の新規申込は、資料請求後に現地見学を行い、区画と埋葬形式を確定してから見積・申込書を提出します。申込時は申込者の本人確認書類、申込金、埋葬予定者との続柄が分かる書類を準備します。区画ごとの運用（宗旨・宗派不問、園内で他寺僧侶の仏事不可等）は事前に確認します。

新規申込に必要な書類と進め方

1. 事前準備：本人確認書類、認印、費用の目安。予算上限と「含まれるもの／含まれないもの」を家族で共有。
2. 現地見学：区画の面積・向き・通路幅、車いす動線、最寄り水場や駐車スペースを確認。
3. 見積比較：永代使用料（非課税）＋管理費（税込）＋石材費＋彫刻費＋納骨手数料を同条件で比較。
4. 申込手続：申込書の提出と申込金の支払い、工事打合せ、納骨日程の仮押さえ。

改葬の手順（許可申請・受入証明・納骨）

1. 改葬先（多摩聖地霊園など）を決定し、使用承諾書や受入証明を取得。
2. 現在の埋蔵先の管理者に埋蔵（収蔵）証明を依頼。
3. 現在の墓地所在地の市区町村へ改葬許可申請書・受入証明等を提出し、改葬許可証の交付を受ける。
4. 改葬許可証を改葬先へ提出し、納骨。

法要・会食・僧侶手配の選択肢

• 法要室の予約：人数・司式・時間を確定。園内での他寺僧侶の仏事は不可運用のため、読経は霊園案内に従う。
• 会食：園内設備または近隣会場を手配し、高齢者の移動負担を抑える動線に。
• 僧侶手配：宗派・読経回数・謝礼・交通費を事前に書面化。

• 区画の段差・通路幅・ベンチまでの距離を実測した
• 法要室の収容人数・予約条件・音響の有無を確認した
• 銘板・彫刻・納骨立会い手数料の有無を見積に反映した
• 駐車位置と雨天時動線、車いすの押しやすさを確認した
• 彼岸・盆の混雑時間帯と代替日程の提案を受けた

口コミ・評判の実例

公式は価格や設備を明示し、口コミは「車で行きやすい・園内が整う」評価と「公共交通はやや不便」の声が見られます。

公式情報では、一般墓1.10㎡ 総額107.5万円〜、管理費年5,500円〜、永代供養付家族墓「陽向」98万円〜（管理費年2,200円）、新区画「ひのでの杜」2人墓91.8万円〜（50年前納管理費16.5万円）などが公表されています。

一方、外部の口コミでは「駐車場が分かりやすい」「緑が多く整っている」との肯定的意見に加え、「公共交通のみだとやや不便」という指摘もあります。

公表情報の更新点の見極め（空き状況・改定・規約）

• 価格表・空き区画の最新化：見学前に必ず更新日を確認。
• 運用規約：宗旨・宗派不問でも、園内での他寺僧侶の仏事不可等の留意点を再確認。
• 樹木葬の年限・合祀時期・銘板費：プラン差を比較し、総額で把握。

実際の声：利点（利便性・管理）と課題（混雑等）

• 利点：車での来園が容易／水場・清掃状態が良い。
• 課題：駅からのバス本数・徒歩距離／繁忙期の駐車混雑／季節の蚊対策。
• 対応：集合時間の前倒し、午後帯や平日の見学で混雑回避。

現地見学で検証するチェックリストと質問例

• 区画（面積・向き・段差）と通路幅を確認した
• 法要室の予約条件・人数と設備を確認した
• 見積の「含まれるもの／含まれないもの」を明示できた
• 駐車・雨天動線・車いす動線を家族で試した

• 一般墓：カロート仕様、収蔵人数、粉骨可否、追加彫刻費の有無は？
• 樹木葬：年限と合祀時期、銘板価格、2人目以降の納骨手数料は？
• 家族墓：管理費の年額／前納、追加納骨の流れと必要書類は？

まとめ

最新の公式情報で費用の目安と規約を確認し、家族の移動手段と納骨予定人数に合う区画を選ぶと失敗が減ります。

公式の価格・運用を基準に、樹木葬や家族墓を含む複数案で見積を取り、含まれるもの／含まれないものを明示して比較します。改葬は受入証明と改葬許可証を早めに準備し、法要・会食・動線を一体で設計します。口コミは傾向把握に留め、見学で自分の条件に照らして最終判断をします。